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「ねえ、花音。」
「なあに?」
花音は大好きなミルクティーを手に取り正面を見つめた。
正面に座る少女はりんご。
花音の高校に入ってからの友人である。
「学校の近くにいい感じの喫茶店見つけたんだ。今日、帰りに寄っていかない?」
「喫茶店?」
まだ高校生の花音たちにとって、喫茶店はあまり通いやすいものではない。
ファーストフードや、ファミレスとは違い、お財布に優しくないのである。
「んー、あんまりお金ないからなー。」
「あ、大丈夫。案外安かったから。ブレンドコーヒーが300円台」
「うそ!?」
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