第0章》プロローグ

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 そんな取り留めの無いことを考えているうちに隊舎に着いた。  隊舎は隊長クラスになると個室が与えられる。扉の横に付いているスリットにカードキーを通すと、微かな認証音が鳴り、扉が解錠された。  部屋にはいって荷物を机の上に投げ、寝間着に着替えると、そのままベッドに潜り込んだ。 (一応明日地味な仕事があるかもしれないしな…)  地味な仕事と言うのは、パレード後のゴミ拾いやら交通整理等のおおよそ兵士の仕事ではない仕事のことである。清掃会社や警察も居ないことは無いのだが、数が足りないと軍隊が便利屋として出動することになる。 (兵隊がゴミ拾いって、この国とことん平和ボケしてんな……)
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