第6章》ドラゴンナイト

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「もうそろそろ戦闘も終わった頃でしょう。これで我々も帝都に凱旋できますよ!」  フラスタの内心も知らず、ワイバーンナイトはそう言って笑った。フラスタが寝覚めが悪いなぁと思いながら窓の外を眺めたとき、息を切らしながら別の伝令が駆け込んできた。咳き込む伝令にフラスタ達は怪訝な顔をした。 「どうした、なにかあったのか?」 「ゴホッゴホッ、か…カルヴァン王女の一行を攻撃したワイバーンナイトが、全滅したそうです!」 「な…なんだと!?」  フラスタとワイバーンナイトは揃って声を上げた。 「それは確かか!?」 「はっ、はい!…それで、あの…フラスタ様のお目付役の監督官様がお怒りになり、追撃を放ちました…」 「は…?…えぇい!何で私の指示も無しに兵を出しているんだ!?地位は一応私のほうが上だろうに!」  そう言って机を殴るフラスタ。しかし、実際の指揮権は殆ど監督官にある。フラスタが動かせるのは自身の私兵のみである。
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