第6章》ドラゴンナイト

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 帝国軍第4騎士団所属の騎兵隊は、クロム達の装甲車を目視できる距離まで接近していた。 「よし、見つけたぞ」 「…あいつら、何してんですかね?」  隊長は目標をじっと見つめた後、首をかしげる。 「何かを置いているぞ?」 「罠ですかね?」  そう言っているうちに装甲車は発進した。土煙をたてながら街道を逃げてゆく。 「は、早い!」 「追いましょう隊長!」  そう言って馬で追おうとする騎兵達。隊長はすぐに部下達の後を追おうとした。その時。 閃光が迸った。  街道の両側から巨大な火球が生まれ、騎兵隊を飲み込んだ。爆発から発生した衝撃波に、隊長の乗る馬がパニックを起こす。  衝撃波を食らい、隊長は馬から投げ出されてしまった。その上から隊長の馬が倒れ込む。隊長の脚が鈍い音をたててへし折れた。  クロムの仕掛けた赤外線式地雷が炸裂したのだ。爆発は地面を吹き飛ばし、付近には土煙が舞っている。隊長は必死に馬の下から骨折した足を引きずり出すと、落ちていた槍を杖代わりに、隊長は立ち上がって状況を確認した。  砂煙の中では、彼の部下達が物言わぬ骸となっていた。手足の無い死体もあれば、誰か判別できない者もいる。皆が地面に半分埋まっていた。 「一体…何なんだこれは…!」  隊長のかすれた叫びは反響もせず、虚空に消えていった。 ・
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