第6章》ドラゴンナイト

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 遠くで起こるそれらの光景を眺めながらクロムは首を捻る。 「あれ?あんなに派手に吹っ飛ぶかな?爆薬の量とか間違えたかも」 「………」  もはや何も言えないリーナ達。上部ハッチから顔を出していたテノールは、爆発の熱気を肌に感じながら、上空から飛来する影に気付いた。影はかなり大きく、恐らく10メートル以上の巨体だろう。巨大な翼がついていて、獣の雄叫びが風に乗り流れてくる。 「げ…」  テノールは呻きとも悲鳴ともとれる声をあげると、慌てて頭を引っ込めてハッチを閉じる。 「どうした?」  とクロムが尋ねると、冷や汗を垂らしながらテノールは答えた。 「ど…ドラゴンナイトです!」  ルルゥ達の顔色が変わった。声を上擦らせながらルルゥがテノールに聞き返す。 「どっ、ドラゴンナイトですって!?」 「間違い無い!確かにドラゴンだった!」 「…ドラゴンナイト?さっき空軍が撃ち落とした奴じゃないんですか?」 「ワイバーンナイトとは格が違う!力もおつむも段違いだ!しかも上には魔法が使える騎士まで乗っているときた!」
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