第6章》ドラゴンナイト

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「誇り高いドラゴンナイトをコケにしてくれたこと、後悔させてやる!」  そう言うやドラゴンナイトは呪文を唱えた。 「プロテクト、発動!」  ドラゴンと騎乗者に薄い銀色の膜のようなものが張った。防御系の呪文、プロテクト。対象の表面に魔力の膜を張り、攻撃の威力を減殺する呪文だ。更に、ドラゴンナイトは自身に酸欠を防止する呪文をかけると空高く舞い上がった。  途端、装甲車から機銃が発砲された。しかし、装甲車から放たれる機銃弾は命中率が低く、当たってもドラゴンの鱗と魔法防御に弾かれた。 「やはり!あれはきっとボウガンの亜種に違いない!十分に離れれば当たらない!」  少なくともここにいればあの攻撃は当たらない。そして、こちらからは高空から火炎弾を一方的に撃つことができる。 「丸焼きにしてやるぜ…死なない程度にな!」  ドラゴンナイトは勝利を確信して、ニヤリと笑った。杖を抜き放ちながら声高に宣戦する。 「帝国軍特務騎士シュライト・ベル、推して参る!」 ・
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