第6章》ドラゴンナイト

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「ん?奴ら、遺跡へ向かったか…」  ドラゴンナイトのシュライトは、行くてにある谷のその先にある遺跡の廃墟群を思い出しながら、げんなりとした。 「あそこ、やたら背の高い建物が多いらしいんだよなぁ…」  しかも、その周辺は帝国の偵察隊が行ったまま帰って来なかったことで有名だった。しかし… 「どうせこのまま帰ってもロクな目に遭わん。偵察隊が消えたとしても、ドラゴンなら平気だ!多分!…な?」  ドラゴンが、心配するなといいたいように鼻息を吹き出した。シュライトは、自分を鼓舞して装甲車を追い始めた。谷はS字状のカーブになっていて、今は姿が見えない。シュライトは山を飛び越えて、廃墟群の前で敵を待ち受ける事に決めた。 「廃墟に逃げ込まれたら攻撃しにくいからな…」  それに、彼には他の任務もあった。彼の主から承った重要な任務だ。 「『聖剣』の確保もしないとならないし、廃墟の中でくたばられたら探すのも大変だ…できれば生きたまま捕まえたいとこだなぁ…」  そう呟いたシュライトはドラゴンを駆り、切り立った山の向こうを目指した。 ・
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