第6章》ドラゴンナイト

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 とある建物の上部に設置された錆びかけたレーダーが、その反応を捉えた。すぐさま情報を検索し、他の機器に転送する。 『防空圏内ニ飛行物体接近、IFF(敵味方識別信号)反応無シ』  自動指揮ユニットがその情報をもとに、脅威度を査定する。 『敵性ト判断。戦闘態勢発令中ニツキ、無警告デ撃墜スル。自動迎撃ヲ開始セヨ』  指揮ユニットから対空ユニットに命令が送られ、隣に置かれたミサイルユニットが錆をまき散らしながらも仰角をあげ、ミサイルの先端を空に向けた。 『迎撃用意』 『対空ミサイル、発射』 『対空砲、射撃開始』  様々な兵器の射撃音が周囲にこだました。 ・
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