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12月25日
人が、溢れかえっている。
首都アルハンはいつもより更に喧騒の度合いが増していた。歓声で溢れる大通りに面する建物には国旗が垂れ下げられ、大通りの中央を戦車等の車両部隊が轟音をたてながら行進している。通りの端では、市民や企業が出店した出店に、多くの人が群がっている。
空で空軍のアクロバット隊が色とりどりの煙を吐きながら飛び回る。その騒ぎの中心の大通りに、クロム達はいた。
「ダルい…なんで祝日まで迷彩服着なきゃならんの……」
灰色のブロックのような模様の入った都市迷彩の装備に身を包んだクロムはそうぼやいた。
「まぁまぁそんなこと言わず」
とアキが言う。
「そうっスよ!」
「迷彩服、生地が厚くて暖かいじゃないですか」
「息苦しいがな」
と、フレグ、デール、レントの順で部下三人組。
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