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遺跡群から突如として飛来した物体を、シュライトとドラゴンはまともに食らった。その物体は激しい爆発をおこし、熱風と破片を撒き散らした。ドラゴンが悲鳴をあげて身をよじる。シュライトも必死に鞍にしがみついた。
「あっつ!なんだ!?」
肌を撫でる熱風とプロテクトに弾かれる鉄片にシュライトは慌てた。防御魔法がなければ死んでいたかも知れない。プロテクトの呪文をかけ直す。
「やばい…偵察隊が帰って来なかったのはこのせいか!?」
更に、第2波。無数の物体が接近してくる。ミサイルだ。
「う…うわぁあ!?」
ドラゴンを旋回させて逃げに入るシュライト。初見の敵は、まず攻撃方法と弱点を見極めないといけない。ドラゴンは飛んでくるミサイルを尻尾を振り回し、たたき落とそうとしている。
ミサイルの近接信管は尻尾の熱に反応して直後に起爆するが、破片と爆風は全てプロテクトの呪文に阻まれた。
しかし、それにしても凄まじい数のミサイルがシュライトに殺到していた。古代都市の様々な場所から撃ち出されているようで、シュライトには逃げるという選択肢しかなかった。
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