第7章》古代廃墟の戦い

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 何を射たかは、扉に隠れて見えない。が、二本目の矢をつがえたところを見ると、目標を倒せなかったか、それとも相手が複数なのか… 「…お務め中か?」  そうクロムが呟いた次の瞬間、突如、矢を射た盗賊の服が発火した。悲鳴をあげながら馬から転げ落ちる盗賊。 『あぁぁあ!?火が!助け…!』 「……!?」  目を見開くクロム達の目の前で、獣のような断末魔をあげていた盗賊はついに燃え尽き、動かなくなった。他の盗賊は死んだ仲間の事すら無視して、悲鳴をあげながら全力で逃げていった。 『ち、畜生!ずらかれ!』 『なんだあいつは!?』  馬を走らせ、盗賊は矢を射た方向とは逆の方向へと走っている。 「…何が起こっているの…?」  口を両手で覆ったルルゥが呻く。逃げてゆく盗賊にも攻撃が襲いかかる。
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