第7章》古代廃墟の戦い

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「何だ…今の音は…」  クロムの後ろからバスがまだ酔いの抜けていない顔で出てきた。 「何者かによって盗賊団が全滅した。様子を見に行こう」  クロムは緊張した顔で答えると、ルルゥを追って外に出る。扉の左右を銃で照準し、誰もいないことを確認しながら盗賊達の生死を確認してゆく。6人の死亡を確認したところで、トラック近くに倒れていた盗賊が呻き声を出した。  クロムは銃口をその盗賊に向け、いつでも撃てるようにしてからルルゥ、バスと共に接近した。 「…そこ…誰か…いるのか…?」  かすれた盗賊の声が聞こえる。バスは斧を構えて近づきつつ聞いた。 「誰にやられた?」 「…奴は、人間じゃ…ねぇ…」 「何?」 「『鉄人』だ…バケモンだ…」  鉄人と聞いてクロムはバスを押しのけた。 「鉄人はどんな見た目だ!?」 「て…鉄人は…女…の姿をしてる奴だった…」 「…は?女?人間か?」 「違う!あれは化け物だ…!」  そう叫んだ盗賊は口から血を吐く。 「おい!まだ死ぬな!」 「俺達の剣を…腕でとめやがった…まさしく…あれは…ば…け…」  最後まで言葉を言い終えず、盗賊は事切れた。
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