第7章》古代廃墟の戦い

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 そこには誰も居なかった。  屋上にはヘリか何かで運びこんだのか、対空レーダーユニットと対空ミサイルの発射装置、それらの管制ユニットが置かれている。 「…あれ?誰もいない?」  一拍置いて突然ミサイルが発射される。激しい噴射煙と突風に慌てて物陰に隠れるクロム。 「まさか、自動迎撃か!?」  では、この街は無人兵器が防衛しているだけなのか?最初から味方などおらず… 「くそっ!とんだ無駄足だ!」  側にあった瓦礫を蹴飛ばしながらクロムは悪態をついた。屋上から発射された地対空ミサイルは、直撃はするものの、ドラゴンにかけられた防御魔法により威力が減殺され、有効なダメージを与えることができないでいた。 「しかも役立たずかよ!」
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