第7章》古代廃墟の戦い

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 リーナ達の隠れているビルの隣の、半壊して鉄骨が一部むき出しになっている建物に駆け込み、むき出しの鉄骨に次々と爆薬を張り付けてゆく。 「使わないやつから使ってかないとな」  そんなことを言いながら作業を終えると、クロムは隣にいるリーナ達を呼びに行った。 「遅れてすまない! 行こう!」  クロムの姿を見て安堵の表情を浮かべる一行。 「良かった!無事だったのですね!」 とリーナ。 「バス団長が『逃げたんじゃないかー』って言っててさー」  と笑いながらルルゥ。 「…ほう?」 「そ、そんな事言っとらん! 本当だ!」  慌ててバスが言う。そうこう言いながらも外に出て、横転した装甲車の横に来るクロム達。 「これを全員で押して起こすぞ!」  正直な話、移動手段が無いと逃げ切れない。
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