第7章》古代廃墟の戦い

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 敵は肉食恐竜のような顔をしていたのだ。これが先程言っていたリザードマンだろう。今まで映画やマンガでしか見たことが無い生物を実際にみてクロムは激しい拒否感を感じた。 「こ…こえぇ!」  リザードマンは牙と牙の間から長い舌を出して、手に持った獲物で打ち掛かってくる。  クロムは数が多いと判断して、ライフルのレーザーを使おうとした。弾丸のようなエネルギーパックを装填し、敵に向けて引き金を引く。  しかし、何も起こらなかった。唖然とするクロムにリザードマンは剣を振り下ろす。慌ててライフルの本体で剣を受ける。押し返した後に通常弾をありったけ叩き込んだ。敵が警戒して寄ってこなくなったところで、クロムはレーザーの銃口を横から見てみた。  銃口は溶けて変形している。どうやら最初の一発でダメになったらしい。通常弾も弾切れだ。クロムは舌打ちをしてライフルを敵のリザードマンに投げつける。肩から吊っていたサブマシンガンを構え、一発づつ、確実に致命傷になるところに叩き込む。  少し遠くの集団には腰から外したグレネードのピンを抜き投げつける。破裂音と同時に破片が飛び散り、リザードマンの集団がなぎ倒された。
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