第7章》古代廃墟の戦い

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「恐らく、敵…帝国は、私の持つこの聖剣を狙っているのだと思います」  そう言って傍らに置いてあった剣をリーナは持ち上げて見せた。 「はぁ…この剣を…?」 「そうです」  聖剣と呼ばれた剣は全体的に細身の剣で、ガードの部分に施された蔦をモチーフにしたと思われるレリーフや、派手にならない程度にちりばめられた宝石の姿を見ると、剣や骨董に縁の無いクロムでも、国宝級なんだろうと感じることができた。しかし、それでもである。 「国宝程度にあんな大軍を出すもんですかね?この世界の国宝の価値は知りませんけど…」 「いえ…価値というか…」  と言いよどむリーナに代わり、ルルゥが続けた。 「えっとね、あなたには信じられない事かも知れないけれど…」  そこで一拍いれ、言った。 「リーナ様の聖剣には、聖なる力が宿っていて、魔王の封印の鍵なの」
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