第7章》古代廃墟の戦い

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「……は?魔王?」 「そう、魔王。その聖剣が封印の鍵なんだって」  少し考える素振りをした後で、 「いやぁ、無いだろさすがに。荒唐無稽だよ」 「本当だってば!『聖剣が砕かれ真の持ち主の血で汚れた時、魔王の復活は成る』って、古文書に書いてあったんだから!」 「王家に代々伝わってきた言い伝えでもあります」 「ははは、無い無い。伝説だろ?後付けの作り話だよきっと」 「作り話じゃ無いってば!」 「そんなおとぎ話よりもリーナさんの身代金目当てじゃないのか?そっちのがまだ現実味があるぞ」 「そもそもカルヴァンにはお金は殆ど無かったんだから、それは無いよ」 「魔王の封印を解いた者には、無尽蔵の破壊の力が与えられるらしいです」 「無尽蔵の力?力か…」  今クロムは、2つの理由を考えていた。ひとつは、リーナの身代金。もうひとつは、眉唾な話だがリーナの聖剣。
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