第7章》古代廃墟の戦い

31/54
前へ
/627ページ
次へ
 しかし、王族1人にあれほどの兵力を投入するものだろうか。  この世界が異世界であることを考えると、聖剣や魔王とやらも、馬鹿にはできないかも知れない。しかし、クロムにはどうにも信用できなかった。 「仮に…聖剣を狙ったのだとしたら、帝国とやらはかなりオカルティックな物にご執心なんだな」  取り合えずは基地に着かないとどうしようもない。今までの逃走のせいでかなりの燃料を消費したはずだ。何より、基地には装甲車など目ではない火力を備えている筈だ。人が居なくとも、無数のドロイド兵、やろうと思えば全自動で動かすことも可能な戦闘車両…  リーナ達を基地に保護するのが、一番よいように思われた。  そう結論づけたクロムはテノールの帰還の遅さを気にしながらも、リーナ達に今後の行程について話した。
/627ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8296人が本棚に入れています
本棚に追加