第7章》古代廃墟の戦い

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「ドラゴンナイトから、ワイバーンナイトに格下げかぁ…」  ドラゴンナイトからワイバーンナイトになってしまったシュライトはワイバーンに跨がり、のんびりとクロム達の装甲車を追っていた。今回は追跡だけが任務なので、気楽なものである。 「…まぁいいけどね、出世するとこまでしたし。財産できて生活には余裕あるし」  どこかやけっぱちの響きがあるのは気のせいでは無いはずだ。眼下には土を巻き上げながら進む装甲車と、それを遠くから追う騎馬の姿が見えた。 「聖剣とか馬鹿らしい。はは…もう任務放棄して故郷に帰ろうかな…」  そんな事を呟いて暗く笑うシュライトの鼻に、焦げ臭いにおいが届いた。顔を上げると前方に先程のような遺跡群が見える。 「げ…またかよ…」  先刻のミサイルの嵐を考えて、シュライトは防御魔法をありったけかけてゆく。プロテクトの魔法を五回重ねがけして、一息つく。  ちなみにプロテクトの魔法は、魔力を相当消費するため、普通の魔術師なら一回位しかかけられない。  その事がシュライトの魔術師としての優秀さを示していたが、いつも肝心なときに活躍を見てもらえず、あまり評価は貰えていなかった。
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