第8章》騎士団迎撃

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『誰かぁいないっすか~?アストラニア陸軍っす~』  フレグの声が聞こえてきた。 『馬鹿が…敵が潜んでたらどうするんだ』  レントの声も聞こえる。 「…え?」  驚くアキ。軍用トラックが少し離れた所に停車し、中から次々とアストラニア陸軍兵が降りてきた。2人に1人は地雷探知機を持っている。もう半分はアサルトライフルを構え、探知機を持つ兵士を護衛していた。 『地雷と伏兵に注意しろ。味方への呼びかけは忘れるな』 『了解』  アキの腰に着いている無線から、そんな声が聞こえる。アキは腰から無線を取り外すと、味方を呼んだ。 「こちら117小隊副隊長、アキ・メイプルフィールド軍曹、現在そちらから見て3時の方向の草むらに潜伏中。」 『あ、アキさん!生きてたんすね!いゃあ、よかっ』  突然フレグの声が途切れ、低い声が聞こえてきた。 『アキ軍曹、今からそちらに兵士を送る。クリアリングが終わるまで動くな』  レントの声だ。ベテランの登場に、アキは銃口を下げる。 「了解」  草を踏む足音。味方がいたことに、アキは安堵した。
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