第8章》騎士団迎撃

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「…と言うことは、司令部との連絡もつかないと言うことか…どうすれば…」  そう言って眉をしかめるクラウツにデールが聞き返した。 「ところで、ちょっと気になってたんですが、この物資集積所にある物、どこから?」 「我々が目を覚ました時、周りに大量に転がっていたのと、この周辺から回収したものだ。…では、状況説明はこの辺にしておいて、任務の説明をしよう、これを見てくれ」  そう言ってクラウツが指さしたのは、先程の殆ど何も書かれていない紙だ。中央に小さな赤い丸が描かれている。 「この中央の赤い丸が現在の物資集積所、ベースキャンプだ。君達には地図を作るための調査と敵軍がいないかの偵察を頼みたい。方位は…まぁ、大体キャンプから東の方だ」  そう言うと、クラウツはため息をついた。 「…測量機械が無いから、簡易地図程度しか作れないが。偵察兼歩哨として外で待機して、交代要員が来るまで地形や特徴の把握に務めて欲しい。武器や装備はこのテントの横に置いてあるジープに積んである。何か質問は?」  アキは短く返事を返した。 「ありません」 「よし、では行ってくれ」 「はっ」  敬礼すると、アキ達はテントから出ていった。
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