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キャンプの喧騒から離れると、走り続けるジープのエンジン音と吹き付ける風の音しかしなくなった。周りには草原が広がっている。風に撫でられて、草がざわざわと揺れた。
「アキさん、ここって本当にどこなんでしょうか…」
と不安そうにデールが言う。
「分からない。確かなのはアストラニアでは無いと言うことね」
「これからどうなっちゃうんでしょう…」
弱音を吐くデールに重機関銃にとりついているレントが喝を入れた。
「そんなに弱気になってどうする?なるようにしかならんのだからもう少し気楽にしてたらどうだ?」
「そっすよデール、ポジティブシンキングっすよ?」
「フレグは楽観的過ぎなんですよ…」
話を変えるために、レントは話題を振った。
「そう言えば、支給品は何だったんだ?」
フレグは支給品の鞄を探り、中身の名を挙げてゆく。
「予備弾に双眼鏡、コンパスとカメラっすね…あ、食料も入ってるっす」
「…少ないな」
「短時間の任務だからじゃないですか?」
「それにしてもだ…何かあったらどうすればいいんだ…?」
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