第8章》騎士団迎撃

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 アキが周囲を見回すと、かなり遠くに先程自分達のいたキャンプが見えた。どうやら、キャンプのある位置はなだらかな草原のくぼ地にあたる部分にあるらしく、なる程、周囲の状況が見えずらいことが窺われた。キャンプには、今、トレーラーに乗せられた戦車や自走砲が入っていった。おそらく、アキとは別の場所で発見されたものだろう。  振り返ると、広大な草原。かなりの範囲が見渡せるため、監視にはうってつけと思われた。アキはそれぞれの準備をしているフレグ達に振り返ると、言った。 「じゃあ皆、ここで監視しよう」 「おう、了解だ」 「了解っす」 「了解です」  各々が返事をして装備を点検し始める。すでにアサルトライフルを吊り紐で肩からかけたレントが、アキへ双眼鏡を放って寄越した。双眼鏡を受け取ったアキは草原に向き直り、それを顔に当てる。山のほうを眺めながらフレグが背伸びをした。 「いやぁ、こんな大自然肉眼で初めて見たっすよ」 「僕達都市生活者ですもんねぇ」  そんな会話を聞きながらアキは丘の周辺を見渡した。
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