8296人が本棚に入れています
本棚に追加
アストラニア、そこは平和が長く続く国家だった。
最近の歴史の中で何度も兵士を他国に派遣していたが国土が戦場になった事は60数年前の話だ。
首都アルハンは海沿いにある都市であり、街の周囲に背の高い防壁が張り巡らされている。
前時代の施設で、今では都市の発展の阻害にしかなっていないのだが、解体するにも多額の費用がかかるため、半ば惰性で管理されている。
その防壁の内側には兵器工場から軍基地、オフィス街まで、様々なものを押し込めたような街が広がっていた。
そんな街を、クロム・アルシティ少尉率いる第117小隊は防衛する任務に就いていた。
そして、物語はアルハン陸軍基地から始まる――
最初のコメントを投稿しよう!