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――確実に仕留めなければ!
団長は腰に差していた杖を引き抜くと、杖先を戦車へと向けた。指先で目標を指差すよりも、確実に目標に魔力を放出できるからだ。団長は深呼吸をして、全力で叫んだ。
「エア・スピアー、発動ッ!」
途端に周囲の空気が渦巻き、草がざわざわと揺れる。 千切れた草や砂が風に乗り、渦巻く風が巨大な槍のような形になったのを周囲に見せつけた。
エア・スピアー、それは風に魔力を乗せ、一局に集中する事で、破壊力をあげた魔法だ。その威力は、城の木製の城門を一撃粉砕する程の威力であった。エア・ハンマーと違い、魔力を一局に集中しなければならないので、上級魔術師クラスの力が無いと発動する事ができない。
「食らえッ!!」
そんな魔法を、団長は裂帛の気合いとともに戦車へと放った。
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