第8章》騎士団迎撃

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 レントはそれを見送ると、ふと、野戦病院に置いてきたアキのことを思い出した。そろそろ様子を見に行くべきだろうか。レントは、腰に下げた無線機でフレグ達に連絡をとった。 「こちらレント。ちょっと副隊長の様子を見てくる」 『こちらフレグ。了解っす』 『こちらデール、早めに戻って下さいね…血の臭いが…うぇぷ』 「すぐ戻る」  そう言ってレントは無線機を腰に戻すと、野戦病院のテントを目指して歩いていった。  暫く歩くと、辺りに血の臭いが漂い始めた。野戦病院に近づく程にその臭いはきつくなってゆく。やがて、視界に野戦病院のテントが見えた。
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