第8章》騎士団迎撃

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 アキは呆然とキャンプ内を歩いていた。目の前を担架に乗せられた兵士が運ばれてゆく。彼の腹にはなんと矢が突き立っている。 「い…いてぇ!は、早く抜いてくれぇ!」 「今抜くのは危険だ!治療をもうちょっとで受けられる、我慢しろ!!」 そんな会話をしながら、通り過ぎていった。アキの鼻孔に、血の臭いが届く。 「……何があったの…?」  レントが別れ際に言っていた配置の話を思い出し、アキは近くにいた兵士にレント達の配置を聞いた。 「教えて欲しいんだけど、117小隊はどこに配備されたの?」 「…え?」  兵士はちらりとアキの階級章を見ると、敬礼してから質問に答えた。 「はっ!たしか、117小隊は、キャンプ外周の防衛陣地の配置だったと思います!」 「分かった、ありがとう」 アキは一等兵に礼を言うと、外周の防衛陣地に向けて走り始めた。 ・
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