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しかし、トランクを開けた瞬間、クロムは固まった。トランクから顔を上げて、クロムはシグマに呼び掛けた。
「シグマ、ちょっと時間がかかりそうだ。矢の処置、自分でできるか?」
「はい」
「よし」
首肯するシグマから視線を外し、再びトランクの中身を眺めるクロム。その中には、クロムの見覚えの無い自動小銃が鎮座していた。
ベースはクロムも使っていたアストラニア軍のAS20アサルトライフルのようだが、目の前のそれは大幅に見た目が変わっていた。
まず、レイルシステムが取り付けられていることに驚いた。以前の小銃は、二脚位しかオプションパーツも無く、専門家からは駄作と言われていた。
しかし、このレイルシステムがついたことでオプションが取り付けられるようになり、戦闘の幅が広がった。
トランクの中身も、大半がこのライフルに着ける為のオプションパーツだ。デザインも一新されていて、木製ストックが強化プラに変わっている。フォルムも現代的だ。
「ほ…ほぉう…」
以前使っていた物とは、雲泥の差である。
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