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『……あそこ、中に人居ないよな?』
『生きてる奴は全員シェルターだろ?』
『…ならいいか…それにしても、クソ!キリがねぇ!』
とベクトル3が悪態をつく。潰しても潰しても、見えない所から次々と敵が生まれてくるような気さえする。
『隊長、燃料が怪しいです。一旦補給に戻りましょう』
とベクトル2。もうすでに全員がミサイルを撃ち尽くし、機銃の弾も少なくなっていた。
『…そうだな。よし、ベクトル隊、一旦帰投するぞ』
『『了解』』
そうしてベクトル1が機首を反転させようとしたところで、無線から叫びが聞こえた。
『た…隊長、街が!』
『なんだアレは!』
慌てて街の中心を見たベクトル1。その瞬間、彼の視界は白く染まった。
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