第2章》アルハン空戦

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『……あそこ、中に人居ないよな?』 『生きてる奴は全員シェルターだろ?』 『…ならいいか…それにしても、クソ!キリがねぇ!』  とベクトル3が悪態をつく。潰しても潰しても、見えない所から次々と敵が生まれてくるような気さえする。 『隊長、燃料が怪しいです。一旦補給に戻りましょう』  とベクトル2。もうすでに全員がミサイルを撃ち尽くし、機銃の弾も少なくなっていた。 『…そうだな。よし、ベクトル隊、一旦帰投するぞ』 『『了解』』  そうしてベクトル1が機首を反転させようとしたところで、無線から叫びが聞こえた。 『た…隊長、街が!』 『なんだアレは!』  慌てて街の中心を見たベクトル1。その瞬間、彼の視界は白く染まった。
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