第3章》覚醒

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位置:??? 「い……っつ……」  鈍い頭痛で、クロムは目を開いた。戦闘音が聞こえない。ざわざわという音だけが微かに耳に届いた。目の前にはモニターや計器の類。  どうやら、気絶して装甲車の計器類にもたれかかっていたらしい。車外では爆発によって発生した粉塵なのか、白く濁った空気に満ちていた。  ぼんやりした頭の中で、自分はどうなったのかを考えた。…何も浮かばない。何があったのかも理解できなかった。  まさか、あれが核兵器というやつだろうか。今まで食らったことが無いし、爆心地に居たことも無いので判断できない。
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