第3章》覚醒

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「アストラニア語を話せるのかよ!ジェスチャーした意味ねえぇぇ!」  ルルゥは人差し指を目の前でちっちっと振りながら説明する。 「違う違う、私が話せるんじゃないの。あなたの頭が理解できるようにしたのよ。ついでに話せるようにもね。」 「は…?ブフッ!」  クロムはつい吹き出してしまった。 「え?なんだそりゃ!?まるで魔法みたいだな!中々いいジョークだ!はははっ!だが今は非常時なんだからもっとまじめにだな…」 「いや魔法だし」 「ははは………は?………え?ホントに?」 「うん」 「……ぇえーー……」  信じられない発言にクロムは頭を抱えてしまった。これが巷でいう厨二病だろうか? 「でさ、状況は説明してる暇ないし、いきなりで悪いけどお願いがあるんだ。」 「…何?」 「あたしの大切な人を、助けてほしいの。」 「………はい?」  話の展開が急すぎてついていけないクロムであった。 「今さっきあなたが倒した敵が、私の仲間に迫ってるの!手を貸して!」  しかし、助けを求められて無視できるほど、クロムは非情ではなかった。 「……簡単に事情を教えて貰えるか?」 ・
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