第4章》霧の森の戦い

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「……なんかゴメンね…」 「いや…まぁ…」  今クロムは装甲車の外で、マイクを構えていた。 そのマイクは拡声器のような形をしており、向けた範囲の小さな音を増幅できるのだ。 俗にいう集音マイクである。 「しっかし、こんな変なもので姫様の場所が分かるの?」  その一言にクロムは少しイラッとした。集音マイクはコンピューターに繋がなければならなかったため、コンピューターに疎いクロムには相当な重労働だった。 「ほんとは場所を覚えていてくれるのが一番楽なんですがね。物忘れが激しい人は困りますね」 「うぅ…クロムさん辛口だよ…」 「ぶぅ垂れてないでちゃんと音聞いてくださいよ」 「ぐぅ…」
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