第4章》霧の森の戦い

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「なんだこいつら…敵の生物兵器か?」  特に空を飛んでいる謎の敵、ワイバーンナイトが苦手だった。個々の戦闘力は脅威ではないが機銃で撃ち落としてもキリがない。そもそも、士官学校でワイバーンとの戦い方などは当然だが教わらなかった。  ――それにしても、ここはまるで異世界のようだな…  弾薬のこともあるのでクロムは基地に戻り、物質を補充するつもりだったが、このままでは数時間と保たないだろう。 「ここ、アルハンだよ、な?」  しかし、先程から見ている光景はクロムの常識と余りにもかけ離れていた。  空で奇声をあげながら飛翔する巨大生物、ワイバーン。  ゆっくりとこちらに迫ってくる岩の人間、ゴーレム。  ――訳が分からん、なんなんだここは!  クロムは最初、ここが首都の所々にある未開発地域の中かと思っていた。だがしかし、そんなことは有り得ないのだ。なぜなら、装甲車を停めたのは街の大通り、未開発地域なぞ付近には存在しなかった。
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