第0章》プロローグ

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「フレグとデールは実戦経験が無いから、少し心配」 「まぁ、大規模な戦争が起こって無い内は、それでもいいんじゃないか?平和ボケした兵士もある意味で平和の象徴だよ」 「そうだけど…」  アキは視線をフレグ達からクロムに戻すと、クロムの目を見ながら聞いた。 「クロムは、どうなの?」 「何が?」 「実戦になったら、敵を撃てる?」 「おいおい、俺はこう見えて一応ベテランだぞ…お前も知ってるだろ?俺達、内戦に介入したときもバカスカ撃ってたじゃん」 「知ってる。でも、あの時は皆無我夢中だったじゃない。…最近私、嫌な夢を見るの。アルハンが燃えるながら崩れてゆく夢。目を覚ますたびに、いやな考えが頭をよぎる…」  そこでアキは少し躊躇った後、こう言った。
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