第4章》霧の森の戦い

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 そんなことをクロムが考えていた時、ルルゥが後ろから声を掛ける。 「クロムさん、申し訳ないんだけどこの森の外まで連れて行ってくれない?」  ルルゥの言葉にクロムは慌てて返事をした。 「え、あ、了解!」  ――取り敢えずここから出よう。もっと状況を把握しないといけない。  そう考えたクロムは森から脱出する為、機銃の操作パネルから手を離しハンドルを握ると、アクセルを思い切り踏み込んだ。  装甲車のエンジンが回転数を急上昇させて唸り、6輪のコンバットタイヤがフル回転し激しく土煙を巻き上げながら急発進した。 「な、何だ!?」 「揺れますから何かに掴まって!」 「うわあぁ!!」  リーナ達はそのスピードを初めて体感することになった。ゴーレムが向かってくる装甲車にその土くれでできた豪腕を振り下ろすが、数瞬早く装甲車はゴーレムの拳を回避した。車体を左右に揺さぶりながら装甲車は敵の攻撃をすんでの所で回避し続ける。 「マジでなんだよコイツらは!」  立ちふさがるゴーレムのどてっ腹に戦車砲を撃ち込み、ゴーレムを砂に返した。
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