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「リーナ様、こやつは恐らく帝国のスパイですぞ!」
「リーナ様を傷つけられてからでは遅いんですよ!」
そう言うバス達にリーナが強く頭を振りながら返す。
「こんなことをしていては、誰も信用できなくなってしまいます!それでは逃げ切れません!」
「おい!俺が何かやったかよ!?スパイとか訳分からんぞ、ふざけんな!」
と、状況を把握したクロムが叫ぶ。
「うるさい、帝国の手先は黙っていろ!」
バスはそう叫びながら斧を軽く押し込んだ。クロムの喉から少量の血が流れる。リーナの顔から血の気が引いた。
「バスっ!」
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