第5章》異界に立つ兵士

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「リーナさん達はどちらへ?」 「リーナ様と言え、リーナ様と」  とバス。どうもその辺りはしっかり線引きをしておきたいようである。 「やめなさい、バス」  とすぐさまたしなめるリーナ。慣れているのか、その顔には苦笑がにじんでいる。 「は…申し訳ありません。ついいつもの癖で…」 「まぁ、いいのですけれど…私達はこれから国境を越えて隣国…宗教国に亡命し、戦力を立て直すつもりです」 「今やカルヴァン王室騎士はここに残った者がほぼ全てですからな。地方領もここからでは遠いし…」 「そうですか…」
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