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ワイバーンナイト達は、かなり遠くからクロム達を補足していた。赤い鎧を装備した彼らは、同じく赤い鎧を装備するワイバーンの背に跨がっていた。
「竜兵長ぉ!あいつら、例のカルヴァン王族の一行では!?」
ワイバーンナイトの一人が隊長格に叫ぶように呼びかけた。飛竜の羽ばたきの音で人の声が聞こえにくいためである。
「おそらくな!奴らを討ち取れば大手柄だ!いくぞ!」
「はい!」
そう言ってワイバーンナイト達が槍を構え攻撃体勢をとった時、遠雷のような音が聞こえてきた。竜兵長は驚いて攻撃態勢を解き、周囲を見回した。
「な、なんだ、雷か?」
雷なら、あまり高いところを飛ぶのは危険だ。周囲を見回すワイバーンナイト達。しかし、雨雲は発見できない。しかし、1人が何かを見つけたらしく、叫んだ。
「竜兵長、前方に敵らしき者が!」
そう言って部下のワイバーンナイトが指差した先には、青い点のようなものが3つあった。
「カルヴァンにワイバーンナイトなんていたのか?」
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