賭け事

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「俺……カリエド先輩の気に触ることしてしまいましたか…?」 ビクビクしながら体育座りでそんなことを聞くヴァルガス(兄)はまるでウサギのようで、少し可愛いと思ってしまった。 「んー、君はなーんもしてへんよ?」 「本当ですかっ!?」 パアアアアという効果が付きそうなほど大げさなリアクション。 俺をなんやと思うとるんや。 そりゃ少し暴れまわって喧嘩とかしとるけど… 「でもな、ヴァルガス兄」 「な、なんですか…?」 「君はちょーっと運が悪かったかもしれへんな。」 何せ賭け事の玩具にされてしまうのだから。
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