賭け事

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「す、すすすすみません!今ここ退きますね…っ」 あれ、想像してた性格と違う。そう思いながらぼーっとヴァルガス(兄)を眺めていると逃げ足で立ち去ろうとしかけていた。 これではせっかくヴァルガス(兄)の目覚めを待ってた意味がない。 「ちょい待ち、ヴァルガス兄。」 「な、なんで俺の名前…」 「そんなんどうでもええやろ。それよりちょっとお喋りせぇへん?」 な?と、優しく微笑んでやったのが逆効果だったらしく、ますますヴァルガス(兄)は青ざめて目に涙を貯めていた。 しかし逆らったら殴られるとでも思ったらしく、少し距離を置いて俺の隣に座った。
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