15人が本棚に入れています
本棚に追加
「す、すすすすみません!今ここ退きますね…っ」
あれ、想像してた性格と違う。そう思いながらぼーっとヴァルガス(兄)を眺めていると逃げ足で立ち去ろうとしかけていた。
これではせっかくヴァルガス(兄)の目覚めを待ってた意味がない。
「ちょい待ち、ヴァルガス兄。」
「な、なんで俺の名前…」
「そんなんどうでもええやろ。それよりちょっとお喋りせぇへん?」
な?と、優しく微笑んでやったのが逆効果だったらしく、ますますヴァルガス(兄)は青ざめて目に涙を貯めていた。
しかし逆らったら殴られるとでも思ったらしく、少し距離を置いて俺の隣に座った。
最初のコメントを投稿しよう!