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「……」
返す言葉が見つからない。
その紙には、名前と番号の文字。
「姫野詩織」…?
綺麗な名前。
「恵夢。1つだけ言っておくわ。私はあなたの友達で、一番の親友よ」
「友達…親友…?」
「そうよ。それだけは忘れないでね。それと、この人は大坂陸斗で、あなたの彼氏よ」
「彼氏…?」
「そう。それだけ言っておくわ。じゃあ、またお見舞いに来るから。お大事にね」
「恵夢ちゃん。俺もまた来るから」
バタン。
そう言って、みんな出て行ってしまった。
急に1人残されて、少し寂しい気持ちになった。
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