記憶喪失!?

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「……」 返す言葉が見つからない。 その紙には、名前と番号の文字。 「姫野詩織」…? 綺麗な名前。 「恵夢。1つだけ言っておくわ。私はあなたの友達で、一番の親友よ」 「友達…親友…?」 「そうよ。それだけは忘れないでね。それと、この人は大坂陸斗で、あなたの彼氏よ」 「彼氏…?」 「そう。それだけ言っておくわ。じゃあ、またお見舞いに来るから。お大事にね」 「恵夢ちゃん。俺もまた来るから」 バタン。 そう言って、みんな出て行ってしまった。 急に1人残されて、少し寂しい気持ちになった。
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