詩織の気持ち

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信じられない…。 恵夢が、記憶喪失!? ありえない…。 どうして、こんなことになってしまったの? あの日、恵夢の様子がおかしかった。 記憶喪失になるようなことでもあったのだろうか? 恵夢…。 ふと涙が溢れてくる。 例え記憶が戻らなくても、私たちは一生友達だからね。 「詩織ちゃん…」 「陸斗!!」 そう言って私は、陸斗と抱きついてしまった。 「うわあああん。陸斗!!」 「詩織ちゃん…」 「どうして!?どうしてこんな…こんなことになったの?」 私は陸斗の胸ドンドン叩いて。 泣きながら陸斗を責め続けた。 「悔しいよ!!嫌だよ。このまま記憶が戻らなかったら…私…」 「詩織ちゃん、大丈夫だよ!!」 「陸斗…」 「恵夢ちゃんは大丈夫!!あの子は強いよ。あの子のこと信じて待ってあげよう」 「…うん」 私は、涙を拭いて頷いた。
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