詩織の気持ち

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私は体の水分がなくなるくらいに。 声を殺し、しきりに泣いた。 そして、いつの間にか。 泣き疲れて寝てしまっていた。 ―――――――それから、どれくらいの時間が経ったのだろう? しばらくして。 コンコン。 ドアをノックする音がした。 その音で私は目を覚ます。 「はあい」 「詩織?入るよ。いいかしら?」 「うん」 ガチャ。 ドアが開いて。 お母さんが心配そうな顔で入ってきた。
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