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「詩織、どうしたの!?その目」
私の顔を見て絶叫した。
「え?」
「すごい赤くなってるわよ。もしかして…泣いてたの?」
「うん…」
「詩織。恵夢ちゃん事故に遭って、記憶喪失なんですって?」
「うん……」
また泣き出しそうになる。
「なおるの?お医者様はなんて言ってるの?」
「今の所はまだなんとも言えないらしいの…。だからなおるかどうかはまだ…」
「そう…。気の毒ね」
「ねえ、お母さん」
「なあに?」
「私、恵夢のために何かしてあげたい。今の私に何がしてあげられるかなあ…?」
お母さんが優しい目で私を見てる。
そして、口を開く。
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