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「だから私は思ったの。記憶喪失になるようなことが、あの日あったのかなって」
「あの子が…あの子が悪いのよ…」
「え…?」
飯塚さんが、突然顔色を変えて話し出した。
「あの子が私から彼を奪ったから!!」
「え?ちょっと、それ、どういうこと!?」
「あなたも知ってるんでしょ?大坂陸斗のこと」
「知ってるわよ。幼なじみの友達だから」
「陸斗と私は、付き合ってたのよ!!」
「え!?」
「私たち付き合ってたのよ。なのに、最近の陸斗は様子がおかしくて…。急に別れようなんて言い出すし。理由聞いたら、恵夢さんが好きだって言われた…」
「……」
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