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私は何も言えなかった。
彼女に悪気がないことが分かったから。
「姫野さん…」
「はい?」
「今思えば、恵夢さんに悪いことをしてしまったと思ってます。本当にごめんなさい。あの時は思わずカッとなってビンタしてしまいましたけど…恵夢さんに悪気がないのだと思って後悔しました。私、どうしたらいいか…」
「飯塚さん…もういいよ。恵夢は大丈夫!!きっと記憶を取り戻せる。私はそう信じてるから」
彼女の綺麗な瞳には。
涙のしずくでいっぱいだった。
私は飯塚さんとバイバイして、しばらく考えていた。
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