部屋の片隅。

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部屋の片隅。

あの日 恋をした 綴る気持ちは真っ直ぐに どんな夜でも越えていける。 その先に 君が 居るから。 始まりに姿を探して 巡る毎日を彩って行く。 嘆いた日だって特別で そっと捲っては なぞるんだ。 心から君に好きだと言えたら 今、どんなに幸せだったろうか。 褪せないように色を継ぎ足し 元の色なんかとうに置き去り。 戻れない昨日が渦を巻く。 機能しない明日は 遠い。 遥か昔に終わったの。 始まりになりたいと願った。 桜で窒息。太陽は焦がし。木の葉に埋もれ。雪でさようなら。 呆気ない君の笑顔。 誰かが叫ぶ言葉に消されてもう見えないよ。 (その先に君がいたのに。) 。
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