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それは綺麗な彼岸花
錯覚するような瞬間は
息を殺して影を落とし
僕はそれに溺れたいと
17回目の春からずっと
強く強く願っていた。
離れた君はやっぱり遠い。
隣はもういっぱいで
手錠はもう手首に埋まっていて
笑っているのかな?
くるくる 回った 毎日は
だんだん 速度を 失って
急ブレーキ。
「緩やかに 落下 3秒前」
手を振ったのは 誰かなんて
知りたくもないよ 今さら。
馬鹿みたいに一つに溜まって
前後を忘れて笑いたい。
今だけキミに寄り添っちゃってさ。
それを望んでいるのなら。
いつか君に届く なんて淡い夢を抱いて
ゆっくり アスファルトに 花が咲いた。
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