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神様に頼るけど、神様って優しくないんじゃ、って思った。
奇跡を起こして欲しいと毎晩祈った。
犠牲を捧げて、毎晩祈った。
それでも足りないと呟く神様。
だから、もっと、犠牲を捧げた。
まだまだと笑う神様。
自らの心臓を捧げた。
奇跡も願いが叶うことも
祈るだけで出来るなら
世界に不幸も絶望も存在しない
それ相応の犠牲がなければ
均衡を保てない。
平等なんだよ 誰も彼も。
温かな世界なんてないの。
突き刺さるように冷たい現実。
何もかもを拒む未来。
絶望が渦を巻く。
生きるにはとても住みづらい。
だけど、だからこそ
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