都会、初雪。

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都会、初雪。

降り積もる雪が 何もかも覆い尽くした。 うるさかった雑音は 春を待つ。 待ちわびた静けさ。 だけど何故か寂しくて。 誰かにすがり付いてしまうんだ。 夏に纏った恋心 今は友達。 久しぶりを引きずり出して 何も無い風に笑って見せる。 ただ少し寄り道。休憩。 本当が芽を出す前に また今度。 桜が散るまで繋がっていたら ぼんやりその先でも考えてみようと思う。 雑音が目を覚ました時も 当たり前が続いていたなら きっと ずっと 変わらない。 今は、雪に足跡を残して。 。
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